あなたは自転車ライトを選ぶときに何を重要視しますか?
「価格」「見た目」「点灯時間」「バッテリー方式」
どれもライト選びに必要な要素ですが、多くの人は「明るさ」を第一の選択基準にするのではないかと思います。
自転車ライトの明るさを示す値として「ルーメン」「カンデラ 」がよく用いられています。
ですが「ルーメン」「カンデラ 」と言われてもピンときませんよね。
そこで「100~1000ルーメン」を同じ条件で撮影し、比較する事で誰でも明るさを簡単に確認できるようにしました。
複数のライトを使っているので配光(設計)により見え方は変わりますが、おおまかな明るさを把握する事はできます。
ライト選びで迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
- 1 自転車用ライト 100ルーメンの明るさ
- 2 自転車用ライト 200ルーメンの明るさ
- 3 自転車用ライト 300ルーメンの明るさ
- 4 自転車用ライト 400ルーメンの明るさ
- 5 自転車用ライト 500ルーメンの明るさ
- 6 自転車用ライト 600ルーメンの明るさ
- 7 自転車用ライト 700ルーメンの明るさ
- 8 自転車用ライト 800ルーメンの明るさ
- 9 自転車用ライト 900ルーメンの明るさ
- 10 自転車用ライト 1000ルーメンの明るさ
- 11 自転車用ライト 100~1000ルーメンの明るさをまとめて確認
- 12 明るすぎに注意
- 13 ライトマニアおすすめ!眩しくない防眩設計の自転車ライト
- 14 いろんなライトの明るさ・配光を比較する
自転車用ライト 100ルーメンの明るさ
光源がないフラットな環境で撮影
コーンは10mごとに設置、奥のフェンスは約70m
カメラの設定 ISO:320 F値:6.3 焦点距離:14mm 露出時間:3.2 ホワイトバランス:5000K
CATEYE キャットアイ VOLT400のMidモード
街中や市街地など街灯がある場所をゆっくり走行する事ができます。
街灯がない暗闇でも10mに設置した文字を読む事ができ、20メートルに設置したコーンを確認する事ができますが、走行するには少し物足りないと感じます。
自転車用ライト 200ルーメンの明るさ
街灯がない道でも20km/h以下の速度なら走行する事ができるので、もっとも需要がある明るさだと思います。
そこで同じ「ルーメン」でも配光(設計)によってどれぐらい見え方が変わるのか「キャットアイ VOLT200 Highモード」「キャットアイ VOLT800 Lowモード」「ガシロン V9C800 Lowモード」の3つで比べてみました。
CATEYE キャットアイ VOLT200のHighモード
キャットアイのVOLT200は中央に集中させたスポット配光のため、中央が明るく周辺光があまりない配光になっています。
街灯がある環境なら問題ありませんが、暗い場所だと少し走りづらく感じるかもしれません。
CATEYE キャットアイ VOLT800のLowモード
VOLT800のLowモードはVOLT200のHighモードと同じ200ルーメンですが見え方に大きな違いがあります。これが配光の違いです。
VOLT200が狭い範囲を強く照らしているのに対し、VOLT800は照らす範囲が少し広くなっていることがわかります。
GACIRON ガシロン V9C800のLowモード
ガシロンのV9C800はVOLT800よりさらにワイドな配光となっていて、足元から広い範囲にムラなく照らしていることがわかります。
自転車用ライト 300ルーメンの明るさ
次は300ルーメンの明るさをチェックしてみましょう。300ルーメンのモードがあるライトは珍しく、現在所有しているライトではブラックバーンのDAYBLAZERのLowモードしかありませんでした。
BLACKBURN ブラックバーン DAYBLAZER 800のLowモード
アメリカンブランドBLACKBURNのDAYBLAZERは中央ではなくその周りが明るい特徴的な配光になっており、サイドへの照射が広くなっている事がわかります。
メインライトではなく、中央が明るいライトの補助として使用するのも良いと思います。
自転車用ライト 400ルーメンの明るさ
クロスバイクやロードバイクで25km/h程度で走行するなら、400ルーメン以上のライトがおすすめです。
配光によっても見え方が大きく異なるので、3つのライトを比較して400ルーメンの明るさをチェックしてみましょう。
CATEYE キャットアイ VOLT400のHighモード
CATEYE キャットアイ VOLT800のMidモード
GACIRON ガシロン V9C800のMidモード
自転車用ライト 500ルーメンの明るさ
同じメーカー同じルーメンでもライト(設計)によって配光は大きく異なります。
スタイリッシュなデザインが人気のLEZYNEのライト2機種で500ルーメンの明るさを確認してみましょう。
LEZYNE LITE DRIVE 1000XのBlastモード
LITE DRIVEはキャットアイ VOLT800などと同じような円形のスポット配光でバランスよく光を拡散する配光となっています。
LEZYNE POWER HB DRIVE STVZO 500のHighモード
国内では販売されていませんがPOWER HB DRIVEは対向車が眩しくないように設計されたライトです。付属のリモコンスイッチを使い、自動車のようにハイビームとロービームを切り替える事ができます。(写真はハイビーム)光を無駄に拡散せず、自分の通る場所に集中させているのが特徴です。
一方向への光の強さを表すカンデラは11000近くあり、VOLT800の実測値4700の2倍以上です。照射幅は狭く感じますがコーナーが少なく、直線路が多い環境を高速で走るならこのようなライトを選択しても良いのではないでしょうか。
自転車用ライト 600ルーメンの明るさ
MOONのメテオストームライトは環境に合わせて配光を切り替える事ができる面白いライトです。同じライトのワイドモードとスポットモードの600ルーメンを比較してみましょう。
MOON METEOR STORM LITE ワイドモード
MOON METEOR STORM LITE スポットモード
自転車用ライト 700ルーメンの明るさ
上部への光をカットし、歩行者や対向車への眩しさに配慮したRAVEMENのライトで700ルーメンの明るさをチェックしてみましょう。
RAVEMEN CR700のHighモード
足元からワイドな配光ですが、フラットな環境だと30m先まで確認できる事がわかります。
自転車用ライト 800ルーメンの明るさ
ロードバイクなど高速で走る方が検討するのが800ルーメンのモデルではないでしょうか。モード切替により200〜800ルーメンを切替できるので様々な速度・環境で使用する事ができます。
Amazonなどの中華ノンブランドライトも800ルーメン以上のライトが売れている印象です。
それではキャットアイ VOLT800やガシロンV9C800に加えAmazonで人気の中華ライト3つで800ルーメンの明るさを比較してみましょう。
CATEYE キャットアイ VOLT800のHighモード
GACIRON ガシロン V9C800のHighモード
Amazonで人気の中華ライト 800ルーメン
どうでしょうか?
VOLT800やガシロンV9C800に比べ、Amazonで販売されている中華ライトはかなり暗い事がわかります。
このようにメーカー不明の中華ライトはスペックを詐称し販売しているケースがあります。
売れてるから信頼できる?みんな使ってるから安心?
残念ながら今のAmazonはサクラレビューや特典をつけてのレビュー操作など、中華製品の無法地帯になっているのでよく考えて購入する必要があります。
簡単な見分け方は「メーカー名 + 製品名」で検索してメーカーの製品ページが存在するかどうかです。
適当にメーカー名をつけている場合もあるので、楽天やYahooなどのショッピングサイトではなく、メーカーのサイトがあれば製造・販売者がわかるので安心です。
自転車用ライト 900ルーメンの明るさ
それでは900ルーメンの明るさを写真でチェックしてみましょう。
MAGICSHINE マジックシャイン RN900のHighモード
MagicShineはコンパクトで明るいライトを作っている中国のライトメーカーです。
日本ではまだ知名度が低いですが、最近ではOEM製品をOlightが販売しておりAmazonなどでも購入する事ができるようになったので、ガシロンのようにこれから人気がでるライトとなるのではないでしょうか。
自転車用ライト 1000ルーメンの明るさ
1000ルーメン以上のライトはトレイルや対向車がいない真っ暗な峠などを走行するのに適していると思います。
歩行者や対向車の目がくらんで思わぬ事故を誘発する恐れがあるので、使用する際は周りへ配慮した上で使用した方が良いでしょう。
KNOG ノグ PWR TRAILのMaxモード
MAGICSHINE ALLTY1000のHighモード
自転車用ライト 100~1000ルーメンの明るさをまとめて確認
スライドで100ルーメンから1000ルーメンを確認する事ができます。
自転車ライトの明るさは、年々、増していくばかりです。
しかし、本当にその明るさは必要でしょうか。ライトの明るさはルーメン値だけでなく「配光」「使用環境」「照射角度」によって大きく変わります。
自分に必要な明るさ・配光を把握してベストなライトを見つけてください!
明るすぎに注意
歩行者など対向者が多い環境(サイクリングロード など)では周りへの配慮が必要です。
近年、自転車ライトの明るさ(ルーメン値)が必要以上に上がっており、すれ違う対向者の目が眩んでしまう恐れがあります。
一歩、間違えれば事故が起きてしまう事も考えられるので、対向者が多い環境を走行する事が多い方は上部への光がカットされた防眩設計のライトを選んでみてはいかがでしょうか。
ライトマニアおすすめ!眩しくない防眩設計の自転車ライト
LUMINTOP C01
LUMINTOPは中国の深センに拠点があり、10年以上フラッシュライトを作っているライトメーカーです。
C01はコンパクトで軽量ながら、最大出力400ルーメン、高い防水性能に加え、暖色系の光色は雨の日でも見やすく、通勤・通学に向いてた使いやすいライトです。
LUMINTOP C01 400ルーメンの照射画像
LUMINTOP B01
C01と同じくLUMINTOPの自転車ライト「B01」最大出力は850ルーメンながら3500円という求めやすい価格。
こちらも対向車が眩しくないように設計されており、吊り下げで取り付ける事も可能。防水性能も高く、18650タイプの充電式リチウムイオンバッテリーが簡単に交換する事ができる点も魅力です。
LUMINTOP B01 850ルーメンの照射画像
ENFITNIX Navi800
ENFITNIXは2016に設立された自転車ライトの設計、開発、製造をしている中国のメーカーです
Xliteというリアライトが有名な同社ですが、2020年に発売されたこの「Navi800」は最大出力「800ルーメン」、足元から途切れなく均一に照らす「見やすい配光」、上部への光をカットした「防眩設計」、優れた配光はそのままで「上下どちらも取付可能」、18650タイプの専用充電式バッテリーが「交換可能」、充電時間が早い「USB type-c」と自転車ライトの最先端と言えます。
XOSSが販売しているプライム分「国内発送」は値上がりしているので、1ヶ月待つ余裕があるなら、価格が安い中国発送分を検討してもいいかもしれません。
ENFITNIX Navi800 800ルーメンの照射画像
CATEYE GVOLT70
キャットアイのライトで歩行者や対向車へ配慮した設計のライトと言えばこのGVOLT70
最大出力260ルーメンですが、もっとも明るい箇所の光の強さは7000カンデラありVOLT800の6500カンデラを上回ります。
上空などへ無駄に光を拡散する事なく、路面へ集中させているので、遠くを明るく照らす事ができる「ロードバイク向き」のライトと言えます。
しかし、足元への光もカットしている為、低速で走行する際に使いづらいと思う方もいるかもしれません。そこいう場合は補助ライトとしてVOLT200やAMPP300などコンパクトなライトで手前を補うことにより、見やすくて安全な配光を得ることができます。
CATEYE GVOLT70 260ルーメンの照射画像
Busch+Muller IXON SPACE
Busch+Mullerは1925年創業の高い品質を誇るドイツの自転車ライトメーカー
上部への光カットし対向者へ配慮し、遠くを明るく照らす事ができる配光はロードバイクなどでの高速走行に向いており、ディスプレイで残り点灯時間を確認する事ができるの夜間ライドを安心して楽しむ事ができます。
海外通販大手のWiggleで少しの期間の販売されていましたが、現在は日本向けには販売していないようです。
Amazonは非常に高価な値段となっているので購入するならBIKE24がおすすめです。
Busch+Muller IXON SPACE 150Luxの照射画像
いろんなライトの明るさ・配光を比較する
比較ページでは「CATEYE」「LEZYNE」「KNOG」など主要ライトメーカーに加え、「ブッシュアンドミューラー」「MOON」「MAGICSHINE」「OLIGHT」「ガシロン」など様々なライトの照射写真を比較するとこができます。
ライト選びの参考にぜひご利用ください。