MOON METEOR VORTEX

良いところ

  • 明るさを自分好みにカスタマイズできる
  • 専用の充電式バッテリーが簡単に交換できる
  • バッテリーやマウントなどの入手性が良い(長期間使える)

イマイチなところ

  • 円形スポット配光(対向者が眩しい)
  • 時間経過すると明るさが落ちていく(ダラ落ち)
  • モード数が多い(狙ったモードに変更するのが大変)

スペック

Moon Meteor Vortex パッケージ
購入価格¥2875 wiggleのセール時に購入
最大光量800ルーメン
点灯モードBOOST : 800 lm [1h30m]
MODE1 : 550 lm [2h45m]
MODE2 : 100 lm [13h45m]
点滅モードFL1 : 100 lm [63h]
Steady FL : 200 lm [32h]
Day FL : 400 lm [77h]
SOS : – [83h]
重量Body:115.2g / Mount:22g※実測値
サイズ111x30x31mm
バッテリーLG リチウムイオンバッテリー 2200 mAh
充電時間2A: 3h30m / 0.5A: 4h
防水性能IPX4

付属品

Moon Meteor Vortex 付属品
  • ライト本体
  • ストラップマウント
  • Micro-USB
  • 説明書

外観・サイズ・重さを確認

「キャットアイVOLT800」や「レザインLITEDRIVE」800〜1000ルーメンの他ブランドのライトとサイズを比較してみる。

Moon Meteor Vortex サイズ比較 CATEYE VOLT800 LEZYNE LITE DRIVE 1000XL
サイズ重量
VORTEX111x30x31mmBody:115g
Mount:22g
VOLT800116×31.2×43.2 mmBody:137g
Mount:18g
LITE DRIVE100×43×28mm152.6g

VOLT800よりも少しだけコンパクトで軽量

Moon Meteor Vortex 重量

ロゴやバッテリー残量・選択中モードがわかるインジゲーターなど細かなところもこだわっていて全体的にクオリティが高いと感じる。

Moon Meteor Vortex 外観の質感は高い

レンズ部の発熱する部分はアルミ製で細かなスリットによって放熱性を高めている。

Moon Meteor Vortex 外観裏面

ボディ下部にMicro-USB端子があり、キャップ部分もしっかりとしている。

Moon Meteor Vortex USB

マウントについて

ハンドルバーへの固定はラバーストラップを巻きつけてフックに固定するタイプ。

Moon Meteor Vortex マウント

ベルト穴が6つ付いていて伸縮性も適度にあるので22~35mmまでの幅広いハンドルバーに簡単に取り付ける事ができる。

ライトの取付・取り外し

ライトの取り付けはスライドさせるだけでとても簡単。
取り外しもサイドに付いているリリースボタンを押しスライドさせるだけなので、頻繁に取り外す事になる通勤・通学にもおすすめ。

ブラケットの入手性

長期間使用していると劣化や摩耗で固定が甘くなったり、破損したりする可能性があるので、ブラケットの入手性は重要なポイント。

サイクルベースあさひが代理店なので入手性が良く、ブラケットの他にも「リモートスイッチ」「Gopro用ブラケット」「リチウムイオンバッテリー」など様々なアクセサリーを別途購入する事ができるので長く安心して使用することができます。

アクセサリー一覧
https://moon-sports.jp/product.html#tab-accessory

明るさ・配光を写真で確認する:VOLT800と比較

「MOON VORTEXって最大出力800ルーメンだけど実際は明るいの?」

ルーメンやカンデラって言われてもイメージしにくいと思うので同条件で撮影したキャットアイ VOLT800と写真で比較しています。

コーンは10m毎に設置 奥のフェンスまでは約70m

カメラの設定 ISO:320 F値:6.3 焦点距離:14mm 露出時間:3.2 ホワイトバランス:5000K

水平に取付た場合の照射写真(左:VORTEX 右:VOLT800)

MOON METEOR VORTEX BOOST MODE 800ルーメン beam shotCATEYE VOLT800 HIGHモード800ルーメンの照射写真
800ルーメンの比較
MOON METEOR VORTEX 550ルーメン beam shotCATEYE VOLT800 MIDモード400ルーメンの照射写真
550ルーメンと400ルーメンの比較

垂直な壁を利用したビームの写真

正面、横、上からビームを確認する事で光の広がり方やカットオフ(上部への光をカット)などを確認。

円形のスポット配光(中央部分が明るい)なので上部へも光が拡散しています。

このような配光は水平に取り付けると対向者が眩しく、事故に繋がる恐れがあるので照射角度に注意しなければなりません。

対向者が多い環境をメインで走行するなら、上部への光がカットされた防眩設計のライトが使いやすいと思います。

最後に防眩設計のライトも合わせて紹介していますのでライト選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

MOON METEOR VORTEX Beam Shape 正面
MOON METEOR VORTEX Beam Shape Sideview
MOON METEOR VORTEX Beam Shape Top view

比較ページではCATEYE/LEZYNE/KNOGなど主要メーカーに加え、ブッシュアンドミラー/MOON/MAGICSHINE/OLIGHT/ガシロンなど様々なライトの照射写真を比較するとこができます。ライト選びの参考にぜひご利用ください。

→ 自転車ライトの比較ページはこちら

ランタイムを比較&照度計でチェック

キャットアイVOLT800、レザインLITE DRIVEとランタイムを比較してみる。

MOON
VORTEX
キャットアイ
VOLT800
レザイン
LITE DRIVE
800 lm [1h30m]
550 lm [2h45m]
100 lm [13h45m]
800 lm [2h]
400 lm [3.5h]
200 lm [8h]
1000 lm [1h30m]
500 lm [3h]
250 lm [5h30m]
150 lm [19h]

デフォルトのバッテリーが2200mAhと容量が少なめなので、他社のライトに比べて少し物足りなさを感じますが、VOLT800などと同じくバッテリー交換可能な上、モバイルバッテリーなどで給電しながら点灯することができるので、長時間のライドに対応することも可能です。

照度計で時間経過による明るさの変化をチェック

自転車のライトは各メーカー、各モデル、各モードによって経過時間による明るさの変化が違います。

  • 一定時間明るさを保つタイプ
  • 点灯直後からジワジワと明るさが落ちていくタイプ
  • 点灯直後にガタッと落ちるタイプ

など、パターンは様々。

パッケージに800ルーメンと記載されていても点灯して5分後には400ルーメン明るさが落ちる事もあり得るのです。

そういう自転車ライトの見えない部分をBIKE LIGHT CHECKERSでは照度計(明るさを測定する機器)を使い計測した値をチャートにする事で可視化しています。

注意点として以下のチャートは縦軸の値(Lux)が高ければ明るく見える訳ではありません。スポット配光やStVZO(ドイツの規格)に準拠したライトは中央付近に光が集中しているので値が高く、ワイドな配光の場合は低くなる傾向があります。明るさは上記の照射写真で確認し、このチャートは経過時間による明るさの変化を確認するものと認識してください。

縦軸が明るさ(Lux/1m = カンデラ )で横軸が時間(分)

最大出力の明るさの変化

BOOSTモード800ルーメン(青いチャート)
ブーストモードは点灯直後から少しづつ照度が落ちていく「ダラ落ち」系でした。
点灯直後からゆるやかに照度が落ちていき、メーカー公称値の90分を経過してもすぐに消灯せず、120分までジワジワと暗くなっていく感じです。

操作方法

電源オン・オフ
スイッチを1秒押す

モード変更
クリック毎に以下のように切り替わる

点灯1(550ルーメン)

点灯2(100ルーメン)

点滅1

点滅2

点滅3(昼間用)

点滅4(SOS)

点灯1に戻る

ブーストモード(最大光量800ルーメン)
電源オン状態でダブルクリック

再度ダブルクリックで直前のモードに戻る

誤作動防止ロック
電源オフ状態で6秒間押し続ける
(通勤・通学でライトをカバンなどに入れておくときに便利)

明るさを自分好みにカスタマイズできる(VLS)
ユーザーの環境に合わせて点灯・点滅モード(ブースト・SOS以外)の明るさを簡単に変更する事ができます。

明るさの変え方
変更したいモードを選択する

スイッチを押し続ける

明るさが変わるので好みの明るさでスイッチを離す

初期設定の明るさに戻す
バッテリーを外した状態でスイッチを一度押す

操作性はどう?使いやすい?

点灯3つ(ブーストモード含む)、点滅4つと7つのモードがあり、希望のモードに変更するには少し手間がかかるので、頻繁に明るさを変えたい方は注意が必要です。

ブーストモード(ダブルクリック)をうまく使用すれば点滅を経由せずに、最大光量と常用するモードの2パターンを切り替え続けることができます。

電源をオフにしても直前のモードを記憶しているので、普段使うモードが決まっていればライド毎に設定し直す煩わしさがありません。

バッテリーが交換できる

コインなどで背面キャップを開けるだけなので、どこでもすぐにバッテリーを交換することができます。

バッテリーはLG製の2200mAhと容量は少なめ。

同側にプラスとマイナスがあるMOON専用品なので一般的な18650バッテリーは使用できません。

一応PSEマークはついてました。

2020年現在はサイクルベースあさひが代理店のため、予備バッテリーは入手しやすい。

容量が大きな「LX-BAT-3350」3350mAhのバッテリーも販売しているのでランタイムが気になる方はグレードアップを検討してはいかがでしょうか。

給電しながら点灯できる?

モバイルバッテリーで給電しながら点灯可能でした。

価格について

VORTEXは海外通販のセール時を狙えばおトクに手に入れることができます。

定価は¥7000ぐらいですがタイミングが合えば40%〜60%オフで手にいれることができるのでVOLT800が欲しいけど値段がちょっと・・・って方は定期的にWiggleなどの海外通販サイトをチェックするといいかもしれません。

購入価格
VORTEX(2019)¥2875 ※Wiggle
VOLT800¥10673
Wiggleの現在価格を調べる

まとめ

  • セール時に購入できれば圧倒的なコスパ!5000以下でこのクオリティはすごい
  • バッテリーやマウントなどの入手性が良いので通勤・通学で長く使いたい方にオススメ
  • 円形スポット配光なので対向者が多い環境で使用する際は「目潰し注意」

国内ではあまり知られていないMOONのライトですが、価格と性能のバランスがよくVOLT800と似たライトだと感じました。(ダラ落ちという点が大きな違い)

明るさを自分でカスタマイズできたり、バッテリー残量や選択中モードがわかるインジゲーターなど細かなところも作り込まれており、製品としてのクオリティは高いと思うので、VOLT800が欲しいけど価格がネックという方にオススメなライトです。