長いランタイムに加え、ディスプレイに表示される残り点灯時間は安心して夜のライドを楽しむ事ができる。遠くまで明るく照らせる上、上部への光がカットされた配光は対向者が多い環境で速く走りたいサイクリスト・通勤者の最高の相棒となります。
良い点
- 上部への光をカットし対向者に配慮
- 遠くまで明るく照らせる
- 明るさが持続する(バッテリーが減ってもあまり暗くならない)
- ディスプレイで残り点灯時間が把握できる
- ディスプレイで残り充電時間が把握できる
- ランタイムが長い
- 操作が簡単
- すべて独立した明るさ変更ボタン(8段階)
- モバイルバッテリーとして使用可能
気になる点
- 配光真ん中のダークスポット
- 大きい・重い
- 独自マウント
- 交換できないバッテリー
どういう人にオススメか
- 対向者が多い環境を走る人
- 遠くを明るくワイドに照らしたい人
- 夜間に35kmオーバーで走行する人
- ランタイムが長いライトが欲しい人
これまで海外通販大手だとBIKE24でしか購入できなかったのですが、Wiggleでも先日販売開始されました。12000円 ぐらいなのでBike24よりもお得です。さらに値下げで現在10700円になってます。VOLT800と同価格まで下がっているので気になる方はお早めに!
- 1 Busch+Muller IXON SPACE 付属品
- 2 Busch+Muller IXON SPACE 外観・サイズ・重量・マウントについて
- 3 Busch+Muller IXON SPACE 明るさと配光を写真で確認する
- 4 Busch+Muller IXON SPACE 時間経過による明るさの変化をチャートで確認 CATEYE GVOLT70.1と比較
- 5 Busch+Muller IXON SPACE バッテリーについて
- 6 Busch+Muller IXON SPACE ディスプレイ表示について
- 7 Busch+Muller IXON SPACE 操作性について
- 8 Busch+Muller IXON SPACE 価格について
- 9 Busch+Muller IXON SPACE スペック
- 10 総評
Busch+Muller IXON SPACE 付属品
- ライト本体
- USBケーブル
- USBケーブル変換アダプター(モバイルバッテリーとして使用する際に使う)
- アダプター海外用Cプラグ
- マウント、シム、ネジ2本
- 説明書(ドイツ語、英語、フランス語、オランダ語)
Busch+Muller IXON SPACE 外観・サイズ・重量・マウントについて
大きく存在感があり、重量も重め。シルバーの部分はアルミで黒の部分はプラスチック、ただしチープな感じはなく細部まで作り込まれています。
キャットアイ VOLT800 EL540と比較してもかなり大きい事がわかります。
サイズ | 重量 | |
IXON SPACE | 130×44×53 mm | Body:223.5g / Mount:34.3g |
VOLT800 | 116×31.2×43.2 mm | Body:137g / Mount:18g |
EL540 | 114×56xx53 mm | Body:233.5g(with battery) / Mount:18g |
マウント・ライトの脱着について
マウントはIXON SPACE独自のもので他のブッシュアンドミラー製品と互換性はありません。せめて同じメーカーのライトはマウントを統一して欲しいのが正直なところです。
破損した場合、BIKE24でマウントのみを購入することはできますが送料が割高となってしまいます。
マウントはシムを挟んで固定し、ハンドルバーの径に合わせてネジとキャップの上下を組み合わせるシステム。
パッケージには22-32mmまでしか対応していないと記載されていますが説明書の図は35mmまで対応しています。31.8mmのハンドルで余裕があるので35mmも行けそうな気がします。
マウントの取付は少しめんどうですが、ライトの脱着はとても簡単です。
上からライトを押し込めばカチッと固定され、外すときは突起を時計回りに回すと外れます。
左右に角度を調整することはできませんが、照らす範囲が広いため特に問題は感じません。
オンロードでの走行のみですが、今のところ固定はしっかりとしておりズレなどはありません。
※追記 路面状況が悪い道路の場合、マウントがズレることはありませんがライトの揺れを感じました。ライトが大きく重い事に加えカットオフラインがはっきりしているので少しライトが揺れただけでも照射面の揺れが際立ってしまうのだと思います。
Busch+Muller IXON SPACE 明るさと配光を写真で確認する
コーンは10m毎に設置 奥のフェンスまでは約70m
カメラの設定 ISO:320 F値:6.3 焦点距離:14mm 露出時間:3.2 ホワイトバランス:5000K (斜めの写真はISO400)
水平に取り付け最大出力で点灯すると足元から40~50m付近までかなり明るく照らせます。
CATEYE VOLT800などのような一般的な円形配光は照射角をかなり下げなければなりませんが、IXON SPACEはしっかりと上への光がカットされているので水平でも問題ありません。
遠方と足元は十分に照らせていますが、中央にダークスポットがあるので均一な配光を求める方は注意が必要です。
対向車へ配慮した上で途切れない配光を求める方はENFITNIX NAVI800がオススメです。
ビーム形状 光の広がり方をチェック
LEDは上に設置され大きなリフレクターで反射させることによって、上部の光をカットしつつ明るくワイドな配光を作り出しています。
垂直な壁を利用したビームの写真
正面、横、上からビームを確認する事で光の広がり方やカットオフ(上部への光をカット)などを確認。
水平取り付け時の眩しさをVOLT800と比較
10mの位置に立って見た様子。IXON SPACEは胸辺りから上は光がカットされている事がわかります。
比較ページではCATEYE/LEZYNE/KNOGなど主要メーカーに加え、ブッシュアンドミラー/MOON/MAGICSHINE/OLIGHT/ガシロンなど様々なライトの照射写真を比較するとこができます。ライト選びの参考にぜひご利用ください。
Busch+Muller IXON SPACE 時間経過による明るさの変化をチャートで確認 CATEYE GVOLT70.1と比較
照度計で1分毎の明るを計測し、チャートにすることで時間経過による明るさの変化を可視化しています。
注意点としてLuxが高ければ明るく見える訳ではありません。スポット配光やStvzoに準拠したライトは光を集中させているので値が高く、ワイドな配光の場合は低くなる傾向があります。明るさは上記の照射写真で確認し、このチャートは経過時間による明るさの変化を確認するものと認識してください。
縦軸が明るさ(Lux/1m = カンデラ )で横軸が時間(分)
点灯直後に少し出力が落ちますが、その後はかなり高い出力を維持したまま点灯していいます。
ドイツで販売されるライトは厳しい規格(StVZO)に準拠しなければならず、上部カット配光や一定の出力を保つ事が必須となっています。同じようにキャットアイのドイツモデルGVOLT70.1も出力を維持している事がわかります。
Busch+Muller IXON SPACE バッテリーについて
IXON SPACEは3000mAhのリチウムバッテリーを使用しており、残念ながら交換はできません。
説明書に記載はないので非推奨ですがモバイルバッテリーで充電しながら点灯することはできました。
端子は背面のマイクロUSBのみですが、付属の変換ケーブルを使用しモバイルバッテリーとして使用する事ができます。
説明書に記載があった注意点を抜粋(翻訳が間違ってたらすみません)
- 雨天時や湿度が高い時は、ヘッドライトのバッテリーが充電されないことがあります。
- マイクロUSBソケットに湿気が入らないようにしてください。
- 0℃以上の温度でのみ充電してください。
Busch+Muller IXON SPACE ディスプレイ表示について
IXON SPACEはディスプレイがついており、様々な情報を得る事ができます。
個人的には残り充電時間が表示されるのが嬉しいですね。
電源オンの状態
バッテリー残量%表示 → 残り点灯時間 → 時刻
現在使用中のモードが残り30分になったらディスプレイに「LOW」の文字が表示される
電源オフ状態
バッテリー残量%表示
充電中
バッテリー残量%表示 → 残り充電時間 → 時刻
Busch+Muller IXON SPACE 操作性について
電源ボタンと明るさ変更ボタンの2種類で操作を行います。
設定モード以外は説明書を見なくても直感的に操作をする事ができます。
電源ボタン
長押しで電源オン・オフ
点灯状態でクリックするとディスプレイの表示が以下のように切り替わる
バッテリー残量%表示 → 残り点灯時間 → 時刻
電源オフ状態でクリックすると数秒間バッテリー残量が%表示される
明るさ変更ボタン
8つの独立したボタンとなっており、すぐに欲しい明るさに変更する事が可能です。ただしボタンの間隔は狭いのでグローブをしていると狙ったモードをピンポイントで選択するのは難しいかと思います。実際に使用するとアバウトに選ぶ感じになると思うのであまり気にならないとは思いますが・・・
モード記憶機能も備えており、前回のモードを保ったまま点灯します。
設定モードについて
設定モードでは「時刻」「ディスプレイの明るさ」「シリアルナンバーの確認」が行えます。
時刻設定
電源オフの状態で+ と − ボタンを長押しすると設定モードに切り替わり時刻を設定する事ができる。
+ − で値を変更し、電源ボタンで確定しディスプレイ設定へ
ディスプレイの明るさを設定
明るさ変更ボタンで任意の明るさを選ぶ
電源ボタンで確定でシリアルナンバー確認へ
シリアルナンバー確認
シリアルナンバーが表示される
電源ボタン長押しで設定モードの終了
Busch+Muller IXON SPACE 価格について
同じように明るく、ディスプレイがついている高性能ライトと価格を比較してみました。自分は購入したときは送料抜き¥13000ぐらいだったので現在はかなり安くなってます。
ライト名 | 価格 |
IXON SPACE | ¥10700 Wiggle |
RAVEMAN PR1600 | ¥13744 Amazon |
MAGICSHINE ALLTY2000 OLIGHT ALLTY2000 | ¥10946 AliExpress ¥16695 OLIGHT公式 |
海外通販の有名ショップだとBIKE24でしか購入できなかったのですが、Wiggleでも先日販売開始されました。12000円 ぐらいなのでBike24よりもお得です。さらに値下げで現在10700円になってます。VOLT800と同価格まで下がっているので気になる方はお早めに!
Busch+Muller IXON SPACE スペック
購入価格 | ¥13000ぐらい BIKE24で購入 |
最大光量 | 150 ルクス |
点灯モード | MODE8 : 150 LUX [2h] MODE7 : ?LUX [3h] MODE6 : ?LUX [4h30m] MODE5 : ?LUX [7h] MODE4 : ?LUX [9h] MODE3 : ?LUX [14h] MODE2 : ?LUX [19h] MODE1 : 20 LUX [30h] |
点滅モード | なし |
重量 | Body:223.5g / Mount:34.3g※実測値 |
サイズ | 130×44×53 mm |
使用バッテリー | lithium battery 3000mAh |
充電時間 | 約5時間 |
防水性能 | 防滴・防雨 |
総評
対向者に優しい配光を保ちつつ、遠くまで明るくワイドに照らせる配光は素晴らしく、ロードバイクで高速走行を行う方にぜひ使ってみて欲しい。
長いランタイムに加え、点灯時間が確認できるディスプレイは安心して夜のライドを楽しむ事ができるし、明るさの変更も直感的に素早くできるのもグッドポイント!
サイズ、重量がネックで存在感のあるデザインも好みが別れると思いますが、価格に見合った価値のある高性能な自転車ライトだと思う。