みんな言わないCATEYE キャットアイ VOLT800の欠点!

ハイサイ(こんちは)!
自転車ライトマニアのなんごく(@BIKELIGHTCHECK)です。

ライトの比較サイトを運営しており、数多くのライトを試してきたので、その経験を元に、誰も言わないキャットアイ VOLT800の欠点と人気の理由についてお話したいと思います。

bikelight_cateyeVolt800とか色々
キャットアイ VOLT800と様々なライト

「とりあえずVOLT800を買えば間違いない」という書き込みもよく目にしますが、なんでこんなに人気があるのでしょう。

欠点の前にまずは人気の理由やメリットを考えてみました。

CATEYE キャットアイ VOLT800が人気の理由とは?

  • ブルベする人たちに人気がある(ハードユーザーに人気がある)
  • ネット上にレビュー記事が多い
  • スペアや拡張パーツが買いやすい
  • 高いから良いものと思い込む

それでは一つ一つ説明していきます。

CATEYE キャットアイ VOLT800はブルベする人(ハードに使う人たち)に人気

VOLT800で検索するとブログ記事やYoutube、Twitterなど様々な情報を得る事ができ、ブルベ(長距離のサイクリングイベント)などハードに使うサイクリストに人気がある事がわかります。

  • 充電式バッテリーが簡単に交換できる
  • バッテリーを消費しても明るさが持続する
  • 多少の雨風は問題ない

という点が人気の理由ではないかと考えます。


ハードに使うユーザーに人気だからVOLT800は間違いないと思い購入する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

CATEYE キャットアイ VOLT800はネット上にレビュー記事が多い

VOLT800で検索すると数多くのレビュー記事がヒットしますが、デメリット(欠点)を書いている記事はほぼ見当たりません。多くのブログはアフィリエイト(読者がリンクから購入することで収入が入る)を行なってるのでメリットを並べて購入してもらいたいという気持ちがあるのではないでしょうか。

それに加え、Amazonでの評価も高く「星5つ中の4.7」と高評価なのでレビューに目を通さず購入される方が多いのではないかと思います。

CATEYE キャットアイ VOLT800はスペアパーツや拡張パーツが豊富で入手しやすい

スペアパーツの入手性は自転車ライトにとって重要だと考えます。

・バッテリー、マウント、スモールパーツは消耗して、いずれは壊れる可能性があるし、転倒して一部パーツが壊れる可能性もあります。

・マウントを買えば複数台の自転車で一つのライトを使いまわす事ができる。

・Goproブラケットやセンターフォークブラケットなども販売されており、ユーザーのニーズに合わせて、いろんな箇所に取り付けする事ができる。

キャットアイは取扱店舗も多く、Amazonなどネット通販でもスペアパーツを手に入れやすいのも大きなメリットです。

CATEYE キャットアイ VOLT800は高いから価値があると思いこむ

値段と価値

高いお金を払ったんだから明るいに違いない、良いものに違いないという気持ちが少なからずあるんじゃないかと思います。

ブランドと価値

中華ライトで失敗した経験があると「中華はダメだやっぱ日本企業っしょ、キャットアイは人気だし間違いない」と考えて購入にいたる人もいるのではないかと思いました。

これまでVOLT800の人気の秘密を探ってきましたが欠点がないのか気になりますよね。

CATEYE キャットアイ VOLT800の欠点とは?

ズバリ言いますが

VOLT800は使用者の環境によっては致命的とも言える欠点があります。

それは

対向者が眩しく

遠くを照らせない

800ルーメンの明るさを正面からのぞいてみてください。
一瞬で目が眩んでしまいます。

夜間に視界が奪われると非常に危険です。たかが自転車のライトですが事故を誘発してしまう可能性だってあります。

多くのVOLT800ユーザーはこのデメリットのために照射角度をかなり下げて取り付けているのではないでしょうか。

照射角を下げるとどうなる?

5m~10m付近が照らされ、目線が手前になってしまいますし、遠くをうまく照らす事ができません。

下の写真は眩しくないように照射角度を下げて取り付けた写真「キャットアイ Highモード800ルーメン」

キャットアイ VOLT800_beamshot

ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクで走行する場合、前方の道路状況をいち早く察知し危険を回避しなければなりません。その為、遠くを明るく照らす事が自転車ライトにとって最重要だと思います。

ライトウェイさんのわかりやすい説明

出典:自転車用ライトの選び方 オウルアイはなぜ路面が2.5倍も明るいか解説 ルーメンとカンデラ

円形スポット配光は都市部の走行に向かない

円形スポット配光というのは中央部分が一番明るく、円形に光が広がる配光の事です。

下の写真はVOLT800を壁面に照射したものです。強い光が中央から広範囲に広がっている事がわかります。

CATEYE VOLT800 配光写真 ビーム形状
CATEYE VOLT800 配光写真 側面

次の写真は上部への光がカットされている防眩設計のライトです。

EnfitnixNAVI800_beamShape
EnfitnixNAVI800_beamShape_side

現在販売されている自転車ライトの多くは円形スポット配光となっており、都市部などの対向者が多い環境に向いてるとは言えません。

しかし、眩しくないように設計された「防眩設計」のライトも少しづつですが増えてきているので最後にオススメのライトとしてご紹介しています。

ライトマニアが選ぶ「おすすめライト」

ユーザーは欠点を自覚している

VOLT800をネット検索すると「ひさし」を作って上部への光をカットしている記事を見かけますし、ゆるふわーくすさんから専用の「防眩シェード」が販売されているということは一定のニーズがあり、ユーザー自身が欠点だと認識しているのではないでしょうか。

対向者がいない環境だと性能を発揮できる

田舎だと交通量も少なく歩行者もいないという環境であればVOLT800の円形配光もそこまで気にしなくても良いかもしれません。

むしろ整備が行き届いていない道路だと木の枝が飛び出たりしている事もあるので上部への光がメリットとなる場合もあります。

それでは都市部に住むサイクリストはどのようなライトを選べば良いのでしょうか?

対向者が多い環境(サイクリングロードなど)はどんな自転車ライトが良いか?

個人的には以下の点が重要だと思います。

  • 上部への光がカットされている(対向者が眩しくない)
  • 20m以上先が照らせる

上記に加え、照射時間(ランタイム)がVOLT800と同等以上で価格も安いオススメのライトを紹介します。

ライトマニアが選ぶ「おすすめライト」

cateyeGvolt70 キャットアイ

GVOLT70 + 足元を照らす補助ライト

VOLT800と同じくキャットアイが販売しているGVOLT70

最大出力260ルーメンながら光を上空へ拡散する事なく、必要な箇所へ集めているので、遠くを明るく照らす事ができます。

しかし、足元への光もカットしている為、ユーザーによって使いづらいと思う方もいるかもしれません。そこで補助ライトとしてVOLT200やAMPP300などコンパクトなライトで手前を補うことにより、見やすくて安全な配光を得ることができます。

GVOLT70 とVOLT200を組み合わせた配光。

キャットアイ GVOLT70-volt200

GVOLT70の詳細を見る

created by Rinker
キャットアイ(CAT EYE)
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ENFITNIX NAVI800

ENFITNIX Navi800

2020年現在、一押しの最先端ライトです。

最大出力「800ルーメン」、足元から途切れなく均一に照らす「見やすい配光」、上部への光をカットした「防眩設計」、優れた配光はそのままで「上下どちらも取付可能」、18650タイプの専用充電式バッテリーが「交換可能」、充電時間が早い「USB type-c」、キャットアイ VOLT800の半額以下の「低価格」とスペック的には自転車ライトの最先端です。

実際に明るさをVOLT800と比較したり、照度計で測定した照射時間もメーカーの公称値と大きな違いはありませんでした。

ENFITNIXは中国のメーカーですがちゃんとWebサイトがあり製品ページも作っているのでAmazonで販売されてる中華ライトよりは信頼できると思います。

Navi800の配光画像

Enfitnix_Navi800_beamshot

ENFITNIX Navi800のレビュー記事

lumintop b01 自転車ライト画像

LUMINTOP B01

自転車ライトに5000円以上かけたくない方でそこそこ明るいライトが欲しい方にオススメなのがこのライトです。

Navi800と同様、上部への光をカットし、上下どちらでも取付可能、バッテリーを交換することもできます。

こちらも中国のメーカーですが、フラッシュライトなども数多くリリースしており実績のあるライトメーカーです。

LUMINTOP B01の配光画像

Lumintop_b01_beamshot

LUMINTOP B01のレビュー記事

Busch+Muller IXONSPACE 自転車ライト画像

Busch+Muller IXON SPACE

ドイツ製の高性能自転車ライトです。

ドイツはStVZOという基準があり、自転車ライトはこの基準をクリアしないと販売できません。

簡単に特徴を説明すると、上部への光をきっちりカット、遠くを明るく照らす事ができる、時間が経過しても明るさが持続する、点滅モードはなし、バッテリー交換は不可といったところです。

海外通販大手のWiggleでの販売が開始され、価格もVOLT800と同じぐらいなので35km/h以上で走りたい方は検討しても良いと思います。

IXON SPACEの配光画像

IXONSPACE_beamshot

Busch+Muller IXON SPACEレビュー記事

Wiggleの価格をチェックする

まとめ


CATEYE VOLT800は明るく、照射時間も長い、尚且つバッテリーが交換できる優れたライトですが、その性能を発揮するには照射角度が重要です。

対向者の多い環境だと、眩しくならないように角度を下げる必要があり、そうすると遠くを照らす事ができません。

ライトを使用する環境や選ぶ基準を人それぞれです。
走行速度や街灯の有無、対向者の有無、優先順位(明るさ、点灯時間、見た目、バッテリー交換可能、配光)など、ネットでのレビューを鵜呑みにせず、あなた自身に何が必要かを考えた上で選ぶ事が重要な事だと思います。

自分に合ったライトを見つけて事故のないナイトライドを楽しみましょう!


BIKE LIGHT CHECKERSの比較ページではCATEYE/LEZYNE/KNOGなど主要メーカーに加え、ブッシュアンドミラー/MOON/MAGICSHINE/OLIGHT/ガシロンなど様々なライトの照射写真を比較するとこができます。ライト選びの参考にぜひご利用ください。

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