ENFITNIX NAVI800レビュー 優れた配光に加え価格も安い!オールマイティーで使いやすい自転車ライト

最大出力「800ルーメン」「足元から途切れなく照らす配光」、上部への光をカットした「防眩設計」、配光はそのままで「上下どちらも取付可能」、18650タイプの専用充電式バッテリーが「交換可能」、キャットアイ VOLT800の半額以下と「低価格」

これでもかと詰め込まれた自転車ライトENFITNIX NAVI800

800ルーメンの定番となった「CATEYE VOLT800」の牙城を崩すことはできるのか?

ライトにうん十万のお金をかけた、自転車ライトマニアのなんごく(@BIKELIGHTCHECK)がスペックだけではわかりづらい性能や特徴を写真やデータを元にチェックしていきます。

良い点

  • 価格が安い
  • 防眩設計(上への光をカットし対向者へ配慮)
  • 足元から途切れない配光
  • 上下取付可能(配光はそのままで)
  • 交換可能なリチウムイオンバッテリー
  • 電池なしでもモバイルバッテリーから給電で点灯可能
  • 充電時間が短い

気になる点

  • 遠くが照らせない(高速走行には向かない)
  • ブラケットがチープ
  • バッテリーが専用設計で2020/9現在は入手性が悪い
  • 白っぽい光色が雨の日に見辛い
  • ボタンのクリック感
  • 800lmモードと次に明るい572lmの差がほとんどない

どういう人にオススメか

防眩設計で足元からムラ無く照らす配光は「対向者が多い環境を走行するサイクリスト」や「通勤者」と幅広い人にオススメ

ENFITNIX NAVI800の基本スペック

EnfitnixNAVI800 パッケージ
購入価格4000円前後 Aliexpressでクーポン使用
現在の価格をチェックする
最大出力800ルーメン
点灯モードMODE1 : 800 lm [1.5h]
MODE2 : 572 lm [2.2h]
MODE3 : 374 lm [3.7h]
MODE4 : 200 lm [8.4h]
点滅モードFLASH : ? lm [15.2h]
重量Body:109g / Mount:30.2g※実測値
サイズ105×31×34mm
バッテリーLi-ion 3350mAh 交換可能
充電時間約2〜3時間
防水性能IPX6

ENFITNIX NAVI800 付属品

EnfitnixNavi800 Contents
  • NAVI800 本体 18650バッテリー
  • ブラケット
  • GoProマウント用ブラケット(取付ネジ)
  • USB-TYPE C-Aケーブル ※Type-C-Cケーブルでは充電できないようです(Youtubeでコメントいただきました)
  • 説明書(英語、中国語)

ENFITNIX NAVI800の外観・サイズ・マウントをチェック

製品自体に問題はなく、作りも悪くないが、新品にしては汚れが目立ち、品質管理に不安が残ります。

EnfitnixNAVI800 外観

CATEYE VOLT800とサイズ・重量を比較

EnfitnixNAVI800_Volt800_size
EnfitnixNAVI800_Volt800_size02

VOLT800よりもコンパクトで軽いのは好印象。

NAVI800VOLT800
サイズ105×31×34mm116×31.2×43.2 mm
重量Body:109g / Mount:30.2g
合計:139.2g
Body:137g / Mount:18g
合計:155g

マウントについて

ネジを取り外さないと脱着できない為、取付が少しめんどくさく感じ、マウント単体では販売していないので、複数の自転車で使いまわしたい場合は注意が必要かと思います。

チープな作りに反して、ゴム製のシムがしっかりと固定してくれズレなどなく快適に乗れます。シムは分割でき太めのハンドルバーの場合は薄いシムを使用し固定するといい感じです。(オンロードのみで走行)

レバーを緩めると左右に角度を調整することができます。

EnfitnixNAVI800 マウント ブラケット 画像

配光を維持したまま吊り下げで取付可能

NAVI800は配光を維持したまま逆さで取り付ける事もできる点も高評価!

EnfitnixNavi800_02 吊り下げでも取り付け可能

ENFITNIX NAVI800の明るさ・配光を写真でチェック

コーンは10m毎に設置 奥のフェンスまでは約70m

カメラの設定 ISO:320 F値:6.3 焦点距離:14mm 露出時間:3.2 ホワイトバランス:5000K (斜めの写真はISO400)

各モードの明るさを確認する事ができます。

  • EnfitnixNAVI800 BeamShot 800lm
  • EnfitnixNAVI800 BeamShot 572lm
  • EnfitnixNAVI800 BeamShot 374lm
  • EnfitnixNAVI800 BeamShot 200lm
  • EnfitnixNAVI800_beamShape_deg_turbo
  • EnfitnixNAVI800_beamShape_deg_high
  • EnfitnixNAVI800_beamShape_deg_mid
  • EnfitnixNAVI800_beamShot_deg_low

最も明るいポイントが5メートル付近に設定されているので、出力をあげても遠くの視認性が思ったより上がらないのがイマイチなポイント。

  • 10〜25km/hぐらいで走行する方は使いやすい
  • 30km/h以上での走行は厳しい

ビーム形状 光の広がり方をチェック

LEDが上部に設置されており、正面から見ても光が直接目に入らないようになっています。その上、レンズ上部にも光を和らげるように加工がされています。

EnfitnixNAVI800_lens レンズ

垂直な壁を利用したビームの写真
正面、横、上からビームを確認する事で光の広がり方やカットオフ(上部への光をカット)などを確認。

EnfitnixNAVI800_beamShape
ENFITNIX NAVI800 ビーム形状 正面 一般的はライトと比べ、上部への光がカットされている
EnfitnixNAVI800_beamShape_side
ENFITNIX NAVI800 ビーム形状 サイド ライトは水平に取付 遠方部分は上部への光がカットされていますが、近距離は少し光が漏れています。
EnfitnixNAVI800_beamShape_top
ENFITNIXN NAVI800 ビーム形状 トップ

ENFITNIX NAVI800 と CATEYE VOLT800の明るさ・配光を比較

800ルーメンで定番のライトといえばCATEYEキャットアイのVOLT800。しかし価格が10000円とライトにしては高価で手が出せない方も多いのではないでしょうか。

比較的求めやすい価格のNAVI800はVOLT800の代わりとして使えるのか気になるところですよね。

そこで同条件で撮影した照射写真を比較できるようにしました。スライダーを左右に動かすことで比較できます。

EnfitnixNAVI800 BeamShot 800lmCATEYE VOLT800 HIGHモード800ルーメンの照射写真
左:NAVI800/800ルーメン[1.5h] 右:VOLT800 HIGHモード 800ルーメン[2h]
どちらもハンドルバーに水平に取付

NAVI800の最大の特徴は上部がカットされた配光だと思います。奥のフェンスが見えないわりに(上部への光がカットされている)25メートル付近まで照らせていることがわかります。

VOLT800の用に防眩設計でないライトは対向者の目が眩まないように取付ると、照射角が下がり遠くを照らすことが難しくなるので注意が必要です。

左:NAVI800と右:VOLT800 サイドからのビーム形状を比較(どちらもほぼ水平に取付)

LOWモード200ルーメンでも明るく感じる

これは配光設計によるものだと思いますが、足元から必要な部分に照射できているためLOWモード200ルーメンはVOLT800に比べ明るく感じました。

多くのサイクリストや通勤者はLOWモード200ルーメンをよく使用すると思うのでこれは大きなメリットではないでしょうか。

EnfitnixNAVI800 BeamShot 200lmCATEYE VOLT800 LOWモード200ルーメンの照射写真

比較ページではCATEYE/LEZYNE/KNOGなど主要メーカーに加え、ブッシュアンドミラー/MOON/MAGICSHINE/OLIGHT/ガシロンなど様々なライトの照射写真を比較するとこができます。ライト選びの参考にぜひご利用ください。

→ 自転車ライトの比較ページはこちら

ENFITNIX NAVI800 時間経過による明るさの変化をチャートで確認 CATEYE VOLT800と比較

照度計で最も明るい部分を1分毎に計測し、チャートにすることで時間経過による明るさの変化を可視化しています。

注意点としてLuxが高ければ明るく見える訳ではありません。スポット配光やStvzoに準拠したライトは光を集中させているので値が高く、ワイドな配光の場合は低くなる傾向があります。明るさは上記の照射写真で確認し、このチャートは経過時間による明るさの変化を確認するものと認識してください。

縦軸が明るさ(Lux/1m = カンデラ )で横軸が時間(分)

NAVI800vsVOLT800_runtimechart
最大出力モードでのデータ

スタートの最大出力から緩やかに落ちていき86分後には64%の出力(およそ500ルーメン)、その後30%(240ルーメン)にガタンと落ち一定時間キープして120分で消灯します。

アメリカのライト評価基準ANSI FL1では最大出力の10%となった時点が点灯時間となるのでNAVI800の点灯時間は記載スペックよりも長い事がわかります。(ただし、個体差や環境により変わる可能性があります。あくまで家庭用機器で測定した結果ですので参考までに)

ENFITNIX NAVI800 照射時間(ランタイム)について

同ルーメンの他メーカーライトと点灯時間を比較

ENFITNIX NAVI800CATEYE VOLT800GACIRON V9C800
MODE1: 800 lm [1h30m]
※測定結果は[2h]
HIGH : 800 lm [2h]HIGH : 800 lm [1.3h]
MODE3 : 374 lm [3.7h]MID : 400 lm [3.5h]NORMAL : 400 lm [2.1h]
MODE4 : 200 lm [8.4h]LOW : 200 lm [8h]LOW : 200 lm [4.5h]

照射時間でもCATEYE VOLT800に全く引けを取らないことがわかります。

ENFITNIX NAVI800 バッテリーについて

NAVI800はキャットアイのカートリッジ式バッテリーのように回すことで簡単に取り外せる設計となっており、18650タイプのリチウムイオンバッテリー 3350mAhを使用しています。

EnfitnixNavi800_03 取り外し可能なバッテリー

ただしプラス側にマイナスもある専用設計となっている為、一般的な18650バッテリーは使用できません。

MOONのバッテリーもプラス側にマイナスがある同タイプでギリギリ端子に合いそうだったので試してみましたが、残念ながら点灯しませんでした。

2020年9月現在この専用バッテリーはインドネシアのマーケットプレイス「トコペディア(Tokopedia)」で販売しているのを確認しましたが、入手性が良いとは言えません。

AliExpressで予備バッテリー付きで販売している店舗を見つけたのでリンクを貼っておきます。11/11独身の日に値段が下がるかもしれないのでチェックしてみてください。

Hi Cycling Store

AliExpressの登録や購入方法はこちらの記事を参考に

https://nangokucycling.com/aliexpress-registr

充電しながら点灯できるか?(バッテリーあり)

モバイルバッテリーで充電しながら点灯する事はできますが、メーカーが説明文などに記載していないのでオススメしません。バッテリーに負担がかかり劣化が早まる可能性があるからです。

EnfitnixNavi800_06 充電しながら点灯

電池なしでもモバイルバッテリーから給電すれば点灯可能

https://twitter.com/BIKELIGHTCHECK/status/1308573045896876034

バッテリーインジゲーターのランプが暗く見えづらい

充電完了の緑ランプは比較的視認しやすかったので問題ないかもしれませんが、充電中の赤ランプが見えづらいと感じました。暗い場所なら視認できますが昼間は注意してみないとわかりません。

EnfitnixNavi800_05 インジゲーターのランプ

ENFITNIX NAVI800 操作性について

操作は単純でわかりやすく、1つのボタンで簡単に操作できます。ダブルクリックでAutoとManualモードの切り替え、クリックで明るさの切り替えとなっています。

クリック毎に
Low → Mid → High → Max → Flash → 繰り返し

ダブルクリックでモード切り替え
Autoモードの場合はインジゲーターが緑に点滅
10秒間動かないと消灯、動き出すと点灯

自動点灯・消灯するAutoモードがありますが個人的には必要性を感じません。夜間走行の際は相手に気づいてもらう被視認性が重要な為、停車中も点灯しておきたいからです。

Autoモードを無くして、点灯モードと点滅モードを別にすれば良いと思いました。明るさを変える時に点滅を経由すると一瞬だけ暗闇になってしまい危険なので。

もう1つマイナスポイントとしてはボタンのクリック感がイマイチな事です。押した感じがあまりないのであまり好みではありませんでした。

ENFITNIX NAVI800 価格について

2020年9月現在はAmazonとAliExpressで購入可能、どちらも4000円前後となっています。


個人的にはAmazonで買うならプライムでAmazon発送となっているものがおすすめです。(なぜかブランドがXOSSとなってますが・・)※中国から発送されるものも出品されているので注意してください。

※2020/10現在プライム分が少し値上がりしてるようです。クーポン使用で安くなるっぽい。時間に余裕がある方はAliExpressでの購入を検討してもいいかもしれません。到着まで1〜2ヶ月かかる可能性はありますが・・・

AliExpressで予備バッテリー付きで販売している店舗 →  Hi Cycling Store

別メーカーの800ルーメンと価格を比較

VOLT800やOLIGHT RN800と比べるとかなり安く、コスパは良いと思います。

ENFITNIX NAVI800¥4300Amazonで価格をチェック
CATEYE VOLT800¥10673Amazonで価格をチェック
OLIGHT RN800¥6695Amazonで価格をチェック

総評

上部への光がカットされ、なおかつ足元から途切れなく照らす配光は15〜25km/h以下の速度で走行する多くのユーザーにとって使いやすいと思う。(30km/h以上で走行したい方はGVOLT70やブッシュアンドミューラーのIXON SPACEなどがおすすめ)

品質管理に疑問は残るし、耐久性はまだ未知数ですがENFITNIXというブランドを背負っている分、ノーブランドの中華ライトよりは信頼できるはず。(そう願っている・・)

質感も悪くなく、価格も安い、ランタイムもVOLT800並み、充電時間も短い、吊り下げで取り付け可能、交換可能な充電式バッテリー(2020/9 現在は入手しづらいが)、とこれでもかと盛り込んだ自転車ライトの最先端!

それが
「ENFITNIX NAVI800」

ENFITNIX NAVI800 商品リンク

数種類出品されていますが、プライム(Amazon発送)の方を紹介します。メーカーがXOSSとなってますがENFITNIXだと思います。不安な方は問い合わせしてください。

AliExpressでセール時に買うとお得
11/11独身の日に大幅なセールがあると思うのでそこを狙うのもオススメ

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AliExpressの登録や購入方法はこちらを参考に

https://nangokucycling.com/aliexpress-registr