国内販売されているGVOLT70の光量を少し落としたモデルでドイツでしか販売されていないモデルです。
ドイツの厳しいStVZOという規格に準拠しており「対向者へ配慮し上部への光がカット」「バッテリーが減っても光量が持続」「点滅モードなし」といった特徴があります。
本記事ではスペックだけではわかりづらい明るさや配光、時間経過による明るさの変化を写真やデータを元に紹介していきます。
CATEYE GVOLT50 スペック
購入価格 | ¥2900 |
最大出力 | 50 LUX |
点灯モード | HIGH : 50 LUX [3.5h] LOW : 10 LUX [10h] |
点滅モード | なし |
重量 | Body:92g / Mount:18g※実測値 |
サイズ | 106x36x44 mm |
使用バッテリー | Li-ion 3.6V 2200mAh |
充電時間 | 約6時間 |
防水性能 | ? |
落下耐久 | 2メートル |
CATEYE GVOLT50の明るさと配光を写真で確認する
コーンは10m毎に設置 奥のフェンスまでは約70m
カメラの設定 ISO:320 F値:6.3 焦点距離:14mm 露出時間:3.2 ホワイトバランス:5000K
Highモードの50lux 3.5時間だと街灯がない暗闇でも20メートル先のコーンを視認することができます。ただし足元への光が弱いので、気になる方は補助ライトを使用すると良いと思います。
ビーム形状 光の広がり方をチェック
垂直な壁を利用したビームの写真
正面、横、上からビームを確認する事で光の広がり方やカットオフ(上部への光をカット)などを確認。
Beam Shape ビーム形状 必要な場所に光を集中させ周りへの光をカットしていることがわかります。
Beam Shape Side view ビーム形状サイド 前方から歩行者や対向車が来ても眩しくない設計で上部への光がカットされています。
Beam Shot Top View ビーム形状 トップ
比較ページではCATEYE/LEZYNE/KNOGなど主要メーカーに加え、ブッシュアンドミラー/MOON/MAGICSHINE/OLIGHT/ガシロンなど様々なライトの照射写真を比較するとこができます。ライト選びの参考にぜひご利用ください。
CATEYE GVOLT50 時間経過による明るさの変化をチャートで確認
照度計で1分毎の明るを計測し、チャートにすることで時間経過による明るさの変化を可視化しています。
注意点としてLuxが高ければ明るく見える訳ではありません。スポット配光の(中央が極端に明るい)場合は値が高く、ワイドに広く照らす配光の場合は値が低くなる傾向があります。明るさは上記の照射写真で確認し、このチャートは経過時間による明るさの変化を確認するものと認識してください。
縦軸が明るさ(Lux/1m = カンデラ )で横軸が時間(分)
国内版のGVOLT70は光量が徐々に落ちていく「ダラ落ち」タイプでドイツ版のGVOLT50は光量を一定に保つ設計である事がわかります。
点灯時間もHighモードはメーカー公称値通り3.5時間となっています。
残念ながら国内では流通していないのでAmazonでプレミア価格になっています。その為、上部がカットされた配光のライトを選ぶなら、同じくキャットアイ のGVOLT70かLumintop B01、Enfitnix Navi800あたりがオススメです。
ライトマニアが選ぶ「おすすめライト」
GVOLT70 + 足元を照らす補助ライト
VOLT800と同じくキャットアイが販売しているGVOLT70
最大出力260ルーメンながら光を上空へ拡散する事なく、必要な箇所へ集めているので、遠くを明るく照らす事ができます。
しかし、足元への光もカットしている為、ユーザーによって使いづらいと思う方もいるかもしれません。そこで補助ライトとしてVOLT200やAMPP300などコンパクトなライトで手前を補うことにより、見やすくて安全な配光を得ることができます。
GVOLT70 とVOLT200を組み合わせた配光。※コーンは5m毎に設置
ENFITNIX Navi800
2020年現在、一押しの最先端ライトです。
最大出力「800ルーメン」、足元から途切れなく均一に照らす「見やすい配光」、上部への光をカットした「防眩設計」、優れた配光はそのままで「上下どちらも取付可能」、18650タイプの専用充電式バッテリーが「交換可能」、充電時間が早い「USB type-c」、キャットアイ VOLT800の半額以下の「低価格」とスペック的には自転車ライトの最先端です。
実際に明るさをVOLT800と比較したり、照度計で測定した照射時間もメーカーの公称値と大きな違いはありませんでした。
ENFITNIXは中国のメーカーですがちゃんとWebサイトがあり製品ページも作っているのでAmazonで販売されてる中華ライトよりは信頼できると思います。
Navi800の配光画像
LUMINTOP B01
自転車ライトに5000円以上かけたくない方でそこそこ明るいライトが欲しい方にオススメなのがこのライトです。
Navi800と同様、上部への光をカットし、上下どちらでも取付可能、バッテリーを交換することもできます。
こちらも中国のメーカーですが、フラッシュライトなども数多くリリースしており実績のあるライトメーカーです。
LUMINTOP B01の配光画像
Busch+Muller IXON SPACE
ドイツ製の高性能自転車ライトです。
ドイツはStVZOという基準があり、自転車ライトはこの基準をクリアしないと販売できません。
簡単に特徴を説明すると、上部への光をきっちりカット、遠くを明るく照らす事ができる、時間が経過しても明るさが持続する、点滅モードはなし、バッテリー交換は不可といったところです。
海外通販大手のWiggleでの販売が開始され、価格もVOLT800と同じぐらいなので35km/h以上で走りたい方は検討しても良いと思います。
IXON SPACEの配光画像
Wiggleの価格をチェックする