LUMINTOP B01レビュー3500円で850ルーメン・コスパ抜群・良配光・電池交換可能・信頼できる中華自転車ライト

良い点:価格の安さ。対向者に配慮した配光(上部への光をカット)充電式リチウムイオンバッテリーが簡単に交換可能、充電しながら点灯できる。点灯モードと点滅モードが分かれている。

気になる点:プラスチック製マウントの耐久性・入手性、ターボモードの連続点灯時間、吊り下げ時の操作性。

対向者へ配慮したライトを探している方やCATEYE VOLT800は高くて手が出ない方などにチェックしていただきたいライト。


LUMINTOP B01の特徴


  • CREE XPL-HD LEDを使用
  • 最大出力850ルーメン
  • 上部への光をカットした配光
  • バッテリー充電式リチウムイオン18650 3.7V 2600mAh
  • バッテリーは簡単に交換可能で互換性、拡張性が高い 21700やCR123リチウムバッテリー2個でも使用可能
  • マイクロUSBで充電
  • モバイルバッテリーで充電しながら点灯可能
  • 点灯モードと点滅モードが分かれている
  • モード記憶機能あり
  • 航空宇宙用アルミ使用、酸化性や摩耗性に強い
  • IP68防水 水中2メートル(粉塵が中に入らない、継続的に水没しても内部に浸水することがない)
  • ANSI FL1 Standard※ 明るさ(ルーメン)、ランタイム、カンデラ 、照射距離、耐衝撃性、防水性が決められた試験を行い測定されている。

※ANSI FL1 Standardとはフラッシュライトメーカーが集まって作ったライトの性能評価規格 詳しくはこちら ジェントス公式ページ

購入価格¥3580 Amazonで購入
最大出力850 lm 11,025カンデラ
照射距離210メートル
点灯モードTURBO : 850 lm [2h20m]※累積点灯時間
HIGH : 450 lm [2h30m]
MID : 250 lm [5h55m]
LOW : 10 lm [88h]
点滅モードSOS : 450 lm [?]
STROBE : 450 lm [?]
重量Body:136.6g / Mount:34.8g※実測値
サイズ110.2 ×37mm
使用バッテリーLi-ion 3.7V 2600mAh
充電時間?
防水性能IP68
落下耐久2メートル

LUMINTOP B01 外観・重量・マウントについて


lumintop b01 自転車ライト画像

本体は一般的なフラッシュライトと同様の形状。航空宇宙用アルミを使用し、マットなブラックカラーは値段以上の外観に見える。

lumintop b01とcateye Volt800外観サイズの比較

本体サイズ・重量はCATEYE VOLT800とほぼ同じ

LUMINTOP B01CATEYE VOLT800
110.2 ×37mm116×31.2×43.2 mm
Body:136.6g
Mount:34.8g
Total:171.4g
Body:137g
Mount:18g
Total:155g

LUMINTOP B01 マウントについて

lumintopB01 マウント画像01

本体の作りに反してマウントはプラスチック製で若干チープな印象。個体差によるものかもしれませんが締め付けリングに少し引っかかりがあり、ライトがズレないように固定するには強めに締めこまなければなりません。

締め付けはキャットアイのフレックスタイトと同様な作りになっており、様々な太さや形状に対応可能。

lumintopB01 マウント画像02

左右に30°ぐらい首を振る事ができ照射位置を微調整する事が可能。

残念ながら純正マウント単体では販売しておらず、壊れた場合はフラッシュライト用の汎用マウントを購入する事になります。

LUMINTOP B01 ハンドル上、吊り下げどちらでも取り付け可能

上部への光をカットした配光のライト(CATEYE GVOLT70など)は設計により取り付け位置がハンドルバーの上か下どちらかに限定される事が多い中、LUMINTOP B01は配光はそのままでどちらにも取り付け可能。ただし吊り下げ時はスイッチがハンドルバーの奥にある為、操作しづらいです。

LUMINTOP B01 ハンドルバー吊り下げ
LUMINTOP B01 ハンドルバー上に取り付け
スイッチがハンドルバーの奥にあり走行中は操作しづらい

LUMINTOP B01の明るさと配光について


LUMINTOP B01 対向者に配慮した配光とは?

lumintop B01とcateyeVolt800の正面比較画像
左がLUMINTOP B01 右がCATEYE VOLT800

LUMINTOP B01は上部にLEDを設置しリフレクターで反射させる事で正面から見ても眩しくならないよう設計されています。

左の写真がLUMINTOP B01「対向車に配慮した配光」で右がCATEYE VOLT800「一般的な配光」

自転車の前に立って正面からライトを確認してみたことはありますか?眩惑対策されていないライトの場合かなり眩しく事故につながる恐れがある事が分かるはずです。

一般的な配光の場合、歩行者や対向車への眩惑を避ける為にはライトを下に向けなければなりません。そうすると遠くを照らすことができず800ルーメンや1000ルーメンでも暗いと感じてしまいます。

一方、LUMINTOP B01のように上部がカットされた配光の場合、ほぼ水平に取り付けても対向者が眩しくなりづらい為、より遠くを照らすことができ、記載ルーメン以上の明るさを感じる事ができます。以下RITEWAYさんのわかりやすい図

出典 自転車用ライトの選び方 オウルアイはなぜ路面が2.5倍も明るいか解説 ルーメンとカンデラ

LUMINTOP B01 照射写真で明るさと配光を確認する CATEYE VOLT800と比較

ビームは足元と遠方2つに分かれており、オレンジっぽい暖色系の光色。

コーンは10m毎に設置 奥のフェンスまでは約70m

フラットで見晴らしがいい場合、HIGHとMIDモードでも20m先のコーンがハッキリと見え、25〜30メートルまで視認できる事が確認できます。

カメラの設定 ISO:320 F値:6.3 焦点距離:14mm 露出時間:3.2 ホワイトバランス:5000K

左:LUMINTOP B01 右:CATEYE VOLT800 スライダーを動かして写真を比較することができます。

LUMINTOP B01 TURBO Mode Beam ShotCATEYE VOLT800 HIGHモード800ルーメンの照射写真
TURBOモード 850 lm HIGHモード 800 lmの比較
LUMINTOP B01 Mid Mode Beam ShotCATEYE VOLT800 MIDモード400ルーメンの照射写真
HIGHモード 450 lm と MIDモード 400 lmの比較
LUMINTOP B01 Low Mode Beam ShotCATEYE VOLT800 LOWモード200ルーメンの照射写真
MIDモード 250 lm と LOWモード200 lmの比較

LUMINTOP B01 点灯時間(ランタイム)について


同ルーメンの他メーカーライトと点灯時間を比較

LUMINTOP B01CATEYE VOLT800GACIRON V9C800
TURBO : 850 lm [2h20m]HIGH : 800 lm [2h]HIGH : 800 lm [1.3h]
HIGH : 450 lm [2h30m]MID : 400 lm [3.5h]NORMAL : 400 lm [2.1h]
MID : 250 lm [5h55m]LOW : 200 lm [8h]LOW : 200 lm [4.5h]

CATEYE VOLT800には少し劣りますがB01の利点を生かし予備バッテリーやモバイルバッテリーを準備すれば点灯時間を十分に確保する事ができます。

TURBOモードの点灯時間に注意

使用条件によってはTURBOモードの最大光量は数分しか持たない事を認識しておく必要があります。B01は加熱保護の為、ヘッド部の温度が55℃を超えたら出力を強制的に下げる仕様となっている為です。しかし出力が低下しても中央部分の明るさはVOLT800と同等ですので十分な明るさが得られます。

時間経過による明るさの変化は以下のグラフを参照。縦軸が明るさ(Lux/1m = カンデラ )横軸が時間

数分で保護回路が働き出力が下がっている事がわかります。内26℃扇風機で送風しながら1分ごとの照度を測定。

LUMINTOP B01 交換可能なバッテリー 充電しながら点灯可能


付属のバッテリーは18650 Li-ion 3.7V 2600mAh

21700も互換性がありグレードアップする事で点灯時間を延長することが可能、交換も簡単なので予備バッテリーを持てば安心して長時間の夜間ライドを楽しむ事ができます。

予備バッテリーをお求めの際は保護回路のついた信頼できる物を使用してください。

モバイルバッテリーで充電しながらの点灯も可能

LUMINTOP B01 操作説明
独立した点灯モードと点滅モード


LUMINTOP B01は点灯モードと点滅モードが独立している為、走行中に明るさを変える時に点滅を経由する煩わしさがありません。

点灯モード

点灯 スイッチをクリック(直前に使用していたモードで点灯)
明るさ変更 点灯後クリックする毎にLOW → MID → HIGHの順で切り替わる
TURBOモード 点灯状態でダブルクリックするとTURBOモード最大光量になる
消灯 スイッチを1秒間押し続ける

点滅モード

点滅 消灯状態でスイッチを3秒間押し続けるとストロボ点滅
点滅モード変更 点滅モードでクリックする毎にストロボ → SOSの順で切り替わる
・消灯 スイッチを1秒間押し続ける

ロック機能

・ロック機能 スイッチを5秒間押し続けるとオン/オフ


LUMINTOP B01 価格について


2020年8月現在、AmazonのLumintop Japanが販売しており通常3500円程度です。

同程度の800ルーメンライトと比較するとかなりお得な事がわかります。下の価格はAmazonのデータ

ライト名通常価格現在の価格
LUMINTOP B01¥3,580Amazonで調べる
CATEYE VOLT800¥11,006Amazonで調べる
GACIRON V9C800¥5,500Amazonで調べる
2020/8/27時点での価格 マーケットプレイスは含まず

総評


上部への光をカットし、足元と遠方の2つを照らすワイド配光は街中やサイクリングロードなど対向者が多いシーンに加え、郊外の暗い道でも使いやすい。

TUBOモード850ルーメン点灯時間2時間20分は累積点灯時間であり、連続点灯時間でない事に注意が必要。ただし保護回路により出力が下がった場合でも500~600ルーメンはあるので時速30km/h以下で走る方には十分な明るさだと思う。

対向者へ配慮した配光を損なうことなく、ハンドル上部、下部どちらでも取り付けが可能。ただし吊り下げで設置した場合にボタン操作がしづらいのでリモコンなどでコントロールできればいいなと思う。

ランタイム(点灯時間)はCATEYEのVOLT800に及ばないが、バッテリーは拡張性があり、付属の充電式リチウムイオンバッテリーを18650から21700にアップグレードすることが可能、さらにモバイルバッテリーで給電しながら点灯することもできるので長時間のナイトライドに対応することも出来る。

最大の魅力は価格の安さだと思うので自転車用ライトに¥5000以上かけたくない人にとっては最良の選択ではないかと思う。

CATEYE VOLT800との比較動画

比較ページではCATEYE/LEZYNE/KNOGなど主要メーカーに加え、ブッシュアンドミラー/MOON/MAGICSHINE/OLIGHT/ガシロンなど様々なライトの照射写真を比較するとこができます。ライト選びの参考にぜひご利用ください。

→ 自転車ライトの比較ページはこちら