LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL

シンプルで美しいデザインが人気のレザインのライト。
取扱店舗も比較的多いので目にする方も多いのではないでしょうか。

本記事ではレザインのコンパクトで明るいライト「LITE DRIVE 1000XL」のメリットやデメリットに加え、スペックだけではわかりづらい自転車ライトの性能や明るさを写真や照度計で測定したデータを元に紹介します。

良い点

  • デザインがかっこいい
  • マウント・スモールパーツなどの入手性が良い
  • レースモードを使えば点滅を経由しないで明るさを変更できる
  • 150ルーメン 9時間というランタイムの長さ
  • 海外通販で安く買える可能性がある

イマイチな点

  • ストラップマウントの脱着は意外とめんどくさい
  • モードが多すぎる(狙った明るさに変更するのが大変)
  • 通常モードだと明るさを変える時に点滅を経由する
  • 円形スポット配光(対向者が眩しい)

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL スペック

購入価格¥8325 Wiggleでリアライトセットで購入
最大光量1000ルーメン
点灯モードOVERDRIVE : 1000 lm [1h30m]
BLAST : 500 lm [3h]
ENDURO : 250 lm [5h30m]
ECONOMY : 150 lm [9h]
FEMTO : 15 lm [87h]
点滅モードDAY FLASH : 1000 lm [7h30m]
FLASH : 150 lm [19h]
PULSE : 150 lm [17h]
重量152.6g(with Mount) ※実測値
サイズ 100×43×28mm
バッテリーLi-ion
充電時間約4〜8時間
防水性能IPX7

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL 外観・サイズ・重さを確認

アルミ製のボディで質感は高く、上部にボタンが一つだけのシンプルなデザイン

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL  外観写真

ボディ後部にマイクロUSB端子があり、カバーもしっかりとしていて防水性は高そう。

背面のロゴなど細かなところまでこだわっています。

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL  後部にマイクロUSB

サイズもそこそこコンパクトでキャットアイのVOLT800と比べると縦は短く、横幅が少し大きい。

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL  キャットアイ VOLT800と比較 上部

高さもキャットアイ VOLT800と比べると薄い

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL  キャットアイ VOLT800とサイド

LEDは2つでキャットアイ VOLT800よりもワイドに照らす事ができる。

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL  キャットアイ  VOLT800のレンズを比較

キャットアイ VOLT800と重量はほぼ同じ。

サイズ重量
LITEDRIVE100×43×28mm152.6g(マウント込み)
VOLT800116×31.2×43.2 mmBody:137g / Mount:18g

LEZYNE レザインの自転車ライトの取り付け・取り外し方法は?

ハンドルバーへの取り付けはラバーストラップを引っ張ってフックに引っ掛けるタイプ。アダプターを取り外せば円形ではないエアロハンドルバーに取り付け可能です。

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL  ラバーストラップ エアロハンドルにも対応

固定はしっかりしており、左右や上下の調整もしやすいです。

ラバーストラップマウントのデメリット

ショップやメーカーのキャッチコピーでは「ラバーストラップで簡単に取付・取外し」と書いてますが意外とめんどくさいです。

ライトを一度ひねってハンドルバーと平行にしないとストラップの脱着がしづらいのでワンタッチで取り外したい方は別売りのマウントを検討した方がいいかもしれません。

ラバーストラップマウントのメリット

ライトを使わない時はハンドルバーに何も残らないので、ハンドル周りがスッキリします。

LEZYNE レザイン自転車ライトのマウント・スモールパーツの入手性

ラバーストラップは消耗品です。

長期間使用していると劣化や破損で固定できなくなる可能性があるので、入手性は重要なポイント。

2020/10現在は国内に代理店があり、マウントやスモールパーツはきゅうべえなどのネットショップでも購入することができます。

LEZYNE レザイン自転車ライトGoproマウントはある?

Goproマウントはメーカー純正のものやRECMOUNTなどから販売されていますのでハンドルバーをスッキリさせたい方はサイコンなどの下に取り付けることができます。

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LEZYNE レザインの自転車ライト 操作性はどう?使いやすい?

ボタンは一つですがモードが多く、点灯モードのサイクルに点滅も含まれるので走行中に明るさを変えたい方は注意が必要です。

但し、レースモードにすると最大出力(1000ルーメン)とエコノミーモード(150ルーメン)の2つしか選択できなくなるので、点滅を経由しないで明るさを変えることが可能となり、街中は150ルーメンで走行し、街灯がない暗い場所は1000ルーメンに切り替えるという使い方ができます。

モード記憶機能がある為、電源をオフにしても前回のモードを記憶しています。

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XLの操作方法

電源のオン・オフ
ボタンを2秒間押す

明るさの変更
点灯状態でクリックすると以下のように明るさが変わる

OVERDRIVE : 1000 lm [1h30m]

BLAST : 500 lm [3h]

ENDURO : 250 lm [5h30m]

ECONOMY : 150 lm [9h]

FEMTO : 15 lm [87h]
↓ ここから点滅になる
DAY FLASH : 1000 lm [7h30m]

FLASH : 150 lm [19h]

PULSE : 150 lm [17h]

OVERDRIVEに戻る

レースモード
電源オフ状態で5秒間長押し
シングルクリックで以下のように変わる

OVERDRIVE : 1000 lm [1h30m]

ECONOMY : 150 lm [19h]

OVERDRIVEに戻る

LEZYNE レザイン 自転車ライト バッテリーについて

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL  インジゲーターランプ

バッテリー残量の確認方法(インジゲーターについて)
ライトがオフの時にクリックするとボタン部分が2秒間点灯します。

100~51% 緑 50~11% 黄色 10~6% 赤 5%以下 赤の点滅

充電中の点灯・点滅について
充電中
急速充電の場合は青、通常の場合は緑で点滅

充電完了
緑か青で点灯

バッテリーは交換できる?

バッテリーは充電式で一体型の為、残念ながら交換する事ができません。長期使用によりバッテリーがヘタってしまった場合、ライトごと買い換える必要があります。

モバイルバッテリーから給電しながらの点灯も残念ながらできません。

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XLは明るい?明るさ・配光を写真で確認する

コーンは10m毎に設置 奥のフェンスまでは約70m

カメラの設定 ISO:320 F値:6.3 焦点距離:14mm 露出時間:3.2 ホワイトバランス:5000K

ライトを水平に取り付けた場合の各モードの明るさを確認する事ができます。

  • lezyne LITEDRIVE1000XL OVERDRIVEモード 1000 lm [1h30m]
  • lezyne LITEDRIVE1000XL BLASTモード 500 lm [3h]
  • lezyne LITEDRIVE1000XL ENDUROモード250 lm [5h30m]
  • lezyne LITEDRIVE1000XL ECONOMYモード150 lm [9h]LITEDRIVE1000XL ECONOMYモード150 lm [9h]
  • lezyne LITEDRIVE1000XL FEMTOモード15 lm [87h]

白っぽい光色でENDUROモード250ルーメンでも20メートル先のコーンを確認できます。

ビーム形状 光の広がり方をチェック

垂直な壁を利用したビームの写真
正面、横、上からビームを確認する事で光の広がり方を確認する事ができます。

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL  beam shape ビーム形状
ビーム形状 円形のスポット配光で広範囲に光が拡散している
LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL  beam shape ビーム形状 side view
ビーム形状 サイド 上部へも光が拡散しているので対向車への眩惑(眩しさ)に注意が必要
LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL  beam shape ビーム形状 top view
ビーム形状 トップからの写真

円形スポット配光のデメリット

円形のスポット配光は上部へも光が拡散するので、対向者が眩惑(目がくらむ)する可能性があり(事故を誘発する可能性がある)照射角度に注意が必要です。

対向者がまぶしくならないように照射角度を下げると手前しか照らせず、遠方を照らす事ができません。

照射角度やデメリットについては別途記事を書きましたので、気になる方は下記の記事をご覧ください。

→ みんな言わないCATEYE キャットアイ VOLT800の欠点!

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL ランタイムは長い?

ロードバイク乗りの定番ライト キャットアイ VOLT800とランタイム(点灯時間)比較してみます。

LITE DRIVEVOLT800
OVERDRIVE : 1000 lm [1h30m]
BLAST : 500 lm [3h]
ENDURO : 250 lm [5h30m]
ECONOMY : 150 lm [9h]
HIGH : 800 lm [2h]
MID : 400 lm [3.5h]
LOW : 200 lm [8h]

街灯がある比較的明るい場所をよく走るなら、150ルーメンのECONOMYモードで9時間点灯する事が可能。通勤・通学などで30分使用だと18日も使う事ができ充電の手間も減ります。

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XL  時間経過による明るさの変化をチャートで確認

自転車ライトは点灯直後の明るさが最後まで続く訳ではありません。

ライトによって時間経過による明るさの変化は様々です。

一定時間明るさを保つライトもあれば、点灯して数分でどんどん暗くなるライトもあります。

BIKELIGHTCHECKERSでは照度計で1分毎の明るを計測し、チャートにすることで時間経過による明るさの変化を可視化しています。

注意点としてLuxが高ければ明るく見える訳ではありません。スポット配光やStvzoに準拠したライトは光を集中させているので値が高く、ワイドに広く照らす配光の場合は低くなる傾向があります。明るさは上記の照射写真で確認し、このチャートは経過時間による明るさの変化を確認するものと認識してください。

ライトは新品で購入、バッテリーは満充電後に測定、室内25度前後、モバイルファンで冷却しながら測定

縦軸が明るさ(Lux/1m = カンデラ )で横軸が時間(分)

lezyne lite drive run time chart

OVERDRIVEモード(1000ルーメン)
点灯直後(5600カンデラ)から出力が緩やかに下がっていき、80分後には半分程度の明るさになります。その後、急激に暗くなり、おそらくFEMTOモード15ルーメンで60分間点灯し続け140分で消灯します。

BLASTモード(500ルーメン)
OVERDRIVEモードと同様に点灯直後から緩やかに出力が下がり、150分経過したあたりで急激に暗くなり、こちらもFEMTOモードに突入といった感じです。

それ以下のモードは測定していませんが同じような変化になるのではないかと思います。

上記の結果から「LITEDRIVE 1000XL」は緩やかに出力が低下する「ダラ落ち」系のライトだという事がわかります。

LEZYNE レザイン自転車ライト どこで安く買える?

Amazonなど国内のネットショップで購入する事ができますが、海外通販でも購入する事ができ、タイミング次第では国内の半額ぐらいで手に入れる事もできます。(国内代理店での保障を受ける事ができないので注意が必要)

各ショップの価格は頻繁に変わるので定期的にチェックしてみるのもいいかもしれません。

Wiggleをチェックする Probikekitをチェックする

LEZYNE レザイン LITE DRIVE 1000XLって結局どうなの?

最大出力1000ルーメンは街灯がない真っ暗な道でも安心する事ができるし、150ルーメンで9時間点灯可能なエコノミーモードは街中で使いやすい。

しかし、ワイドに照らす円形のスポット配光は使用環境によってデメリットにもなることに注意が必要。

歩行者や対向車が眩惑し(目が眩む)事故を誘発する恐れがあるので、対向者が多い環境を走行する場合は光量を落とすか照射角度に気をつける必要がある。

コンパクトでスタイリッシュなデザインはクロスバイクやロードバイクなど様々な自転車にマッチするので、見た目にこだわりたいオシャレなサイクリストにオススメなライトだと思う。

最後にデメリットである「眩しさ」が気になる方に、対向者へ配慮した防眩設計のライトをいくつか紹介しているので気になる方は是非ご覧ください。

眩しくない防眩設計で対向者が多い環境にオススメな自転車ライト

LUMINTOP B01

LUMINTOP B01

LUMINTOPは中国の深センに拠点があり、10年以上フラッシュライトを作っているライトメーカーです。最大出力は850ルーメンながら3500円という求めやすい価格。

対向車が眩しくないように設計されており、吊り下げで取り付ける事も可能。防水性能も高く、18650タイプの充電式リチウムイオンバッテリーが簡単に交換する事ができる点も魅力です。

LUMINTOP B01のレビュー記事

ENFITNIX Navi800

ENFITNIX NAVI800

ENFITNIXは2016に設立された自転車ライトの設計、開発、製造をしている中国のメーカーです

Xliteというリアライトが有名な同社ですが、2020年に発売されたこの「Navi800」は最大出力「800ルーメン」、足元から途切れなく均一に照らす「見やすい配光」、上部への光をカットした「防眩設計」、優れた配光はそのままで「上下どちらも取付可能」、18650タイプの専用充電式バッテリーが「交換可能」、充電時間が早い「USB type-c」と自転車ライトの最先端と言えます。

XOSSが販売しているプライム分「国内発送」は値上がりしていますが、クーポンを頻繁に発行しているようですので5000円以下で購入できるなら検討しても良いかもしれません。

ENFITNIX Navi800 レビュー記事

CATEYE GVOLT70

cateyeGvolt70 キャットアイ

キャットアイのライトで歩行者や対向車へ配慮した設計のライトと言えばこのGVOLT70

最大出力260ルーメンですが、もっとも明るい箇所の光の強さは7000カンデラありVOLT800の6500カンデラを上回ります。

上空などへ無駄に光を拡散する事なく、路面へ集中させているので、遠くを明るく照らす事ができる「ロードバイク向き」のライトと言えます。

しかし、足元への光もカットしている為、低速で走行する際に使いづらいと思う方もいるかもしれません。そこいう場合は補助ライトとしてVOLT200やAMPP300などコンパクトなライトで手前を補うことにより、見やすくて安全な配光を得ることができます。

GVOLT70の詳細記事

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キャットアイ(CAT EYE)
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Busch+Muller IXON SPACE

Busch+Muller IXONSPACE 自転車ライト画像

Busch+Mullerは1925年創業の高い品質を誇るドイツの自転車ライトメーカー

上部への光カットし対向者へ配慮し、遠くを明るく照らす事ができる配光はロードバイクなどでの高速走行に向いており、ディスプレイで残り点灯時間を確認する事ができるの夜間ライドを安心して楽しむ事ができます。

海外通販大手のWiggleで少しの期間の販売されていましたが、現在は日本向けには販売していないようです。

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Busch & muller IXON SPACEの詳細記事

イクソンスペース
busch+muller/ブッシュ&ミューラー

いろんなライトの明るさ・配光を比較する

比較ページでは「CATEYE」「LEZYNE」「KNOG」など主要ライトメーカーに加え、「ブッシュアンドミューラー」「MOON」「MAGICSHINE」「OLIGHT」「ガシロン」など様々なライトの照射写真を比較するとこができます。

ライト選びの参考にぜひご利用ください。